現在の大学の数と概況
現在日本国内には国公立・私立を合わせて760校あまりの大学が全国に存在しています。
このうちの約600校は私立大学となっており、国立大は約80校、公立大は約90校と数の面では圧倒的に私立の大学が多くなっていることがわかります。
さらにそれら大学内にある学部数をみてみると、国公立と私立を合わせて全国にある学部数の総数は約2300学部となっており、やはりそのうちの1700学部あまりは私立大学のものとなっています。
大学に進学をするときには、どのような大学のどんな学部に進学するかという絞り込みをかけていくわけですが、全くゼロから選ぼうとするときには、この2300学部の中から自分の希望により近い1つを選んで受験をするということになります。
そのように考えると大学を選ぶということは大変選択肢の広い、自由なものであるかのように感じます。
なかなかうまくいかない大学選び
それだけ数が豊富にあるのだから、1つくらいは自分にぴったりなところがあるはずと思うところですが、実際のところ自分が進学した大学について完全に満足を感じることができたという人はそれほど多くはありません。
進学はしてみたものの、自分のやりたいことや興味のある分野について十分に学ぶことができなかったり、学校の運営方法や施設設備に不満があったり、あとから後悔をして転部や再受験を希望する人も見られています。
バブルの時期などには「仮面浪人」として希望の大学に入れなかった人が浪人になるのを避けて一旦別のすべり止めの大学に入っておいて、翌年に別の大学を受験して合格をしたら入り直すというような方法もとられていましたが、現在では経済的な状況の変化などによりそうした方法はあまりとられなくなってきているようです。
つまり、あとから「やっぱり別の学校にしておけばよかった」と思いつつも4年間の在学期間を満了するという人がほとんどということです。
ですがせっかく若い時期の貴重な4年間を費やす大学ですから、選ぶときにはしっかりと自分のやりたい勉強や活動をすることができるところを綿密に選んで妥協無く進みたいところでしょう。
大学選びのポイントとは
自分にあった大学や学部を選ぶときにまず必要になってくるのは、ネームバリューだけにとらわれないしっかりした下調べです。
全国にある高等学校内の特進クラスなどでは、できるだけ偏差値の高い有名大学への入学を目指すことが第一目標となり、得意な学科で有利に点がとれるところで学部学科を絞り込むということもよくありますが、そうした成績だけで選んでしまっては、大学に入ったあとや就職を決めるときに目的意識が希薄で自分の将来に明確な目標を持つことができません。
確かにできるだけレベルの高い大学を目指すということは大切ですが、それだけで大学を選ぶのは大変危険です。
大学を選ぶときにはまずその学部や学科でどんなことを勉強できるかというカリキュラムに注目をしてみることが大切です。
例えば「経営学科」と「経済学科」、「理学科」と「生命科学科」といったように一見よく似た学科名でありながら内容が全く異なるようなものもいくつかあります。
先入観だけでなく、そうした学科でどんな勉強をして、将来どんな仕事に就いた先輩がいるかということを調べて参考にしてみましょう。
また現在では各大学では頻繁にオープンキャンパスなど、内部の情報を積極的に公開するイベントが開催されています。
もし資料だけではよくその学校がわからないというときには、実際に足を運んで直接話聞きに行くとその学校のことがよくわかるようになります。
留学という選択肢もある
自分に合った大学を見つけられない場合や、学びたいことが専門的すぎて対応する大学が無い場合には、留学も有効な手段です。
日本の大学数は750校程度ですが、海外に行けば様々な国の様々な専門分野を学ぶことができます。
例えばアメリカですと大学数は4,000校と日本の5倍以上あります。
専攻は大学に入学した後に決めるため、入学後に自分がやりたいことをじっくり選べるメリットもあります。
問題は留学費用や言葉ですが、海外に留学する場合は国の奨学金や留学会社の事前オリエンテーションなどのサポートを受けることができます。
興味がある方は、以下のサイトを参考にどうぞ。
参考:日本人の海外留学生制度の概要:文部科学省