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イヤホンとヘッドフォン

学部紹介ー音楽学部ー

芸術系学部での人気学部

現在存在している大学の多くは、将来会社に勤務をすることなどを前提とした教養のための学部ですが、その中にあって一種独特の勉強をすることができるのが芸術系の学科です。

芸術系の学科としては、音楽学部の他、美術系や工芸・デザイン系、その他のジャンルを超えた芸術一般を学べる学部といったものがあります。

学部の人気ということで見ると国公立・私立を含めた大学進学者のうち芸術系に進む人の割合はわずかに3%程度と少ないものになっていますが、その分少人数で密度の濃い勉強をすることができるというのが特徴になっています。

音楽学部にもいくつか分野があり、主に演奏をすることを学ぶための学部やオーケストラを指揮するための学部、作曲をするための知識を学ぶ学部、また変わったところでは肉声を使った表現を学ぶ声楽部や、日本の伝統的な楽器を専門的に学ぶ古都や三味線といったものの学部などもあります。

またより化学的に音楽を学ぶという意味で「楽理」という音楽の歴史や音による文化風習を研究をするための学科などもあります。

受験の難易度と科目

音楽学部が置かれている大学のことを通称「音大」ということもあり、一般の総合大学に置かれているケースはあまり見られません。
むしろ東京芸大のように芸術系の学部を1つにまとめておいている芸術系総合大学という形態をとっていることの方が多いようです。

そのため、受験における科目も一般の大学とは全く違っており実際に実技試験があるということもよくあります。

ただ一般の普通高校を出ていきなり音大に入るという人はそれほど多くなく、専門的な芸術系大学や音大ではその下にある音楽高校のような音楽専門の学校からの推薦や持ち上がりで進学をするということの方が多くなっています。

一般の高校から音大(芸術系学部の音楽家を含む)を受験する場合には、まずその専攻となる分野での専攻実技試験が必ずあります。
ピアノ科ならばピアノの演奏、声楽家なら歌といったようにその学科での専攻をするに十分な力量があるということを実際に試験で示さなくてはいけません。

実技以外にも一般の大学受験であるような5教科のうちいくつかの科目試験があることもありますが、それらは一般の大学受験に比べればかなり難易度は低いので、普通高校でまずまずの成績くらいがとれていれば合格基準に入ることはそう難しくありません。

それよりも問題なのが実技の方で、こちらは課題曲・自由曲に加え、曲数や演奏時間が決められているため相当練習をしていないと合格は難しくなっています。

将来の就職先は厳しいです

日本国内における音大ということで見ていくと、やはりずば抜けて知名度があるのは東京芸術大学でしょう。

他にも有名な大学としては武蔵野音大や東京音大、桐朋学園大学、国立音大といったところがあり、それらを出ているとかなりその後の就職に箔が付きます。

しかしそうした大学を出たからといって直ちに就職に有利になるということはあまりなく、実際の演奏者や指揮者として食べていくためには卒業後にもコンクールに参加して上位入賞をしていくといった実績が必要になってきます。

自身がアーティストとなるわけでないならば、音楽制作会社に就職をしたり、専門学校の教師となるといった就職先もありますが、いずれにしろかなりの狭き門になることは覚悟しておいた方がよいようです。