医学部で学ぶ主な内容
医学部では、基礎医学と臨床医学の両方を学びます。基礎医学では、人体の基本構造や病気の原因・病態について理解します。そのために、生物学や化学、物理学、数学などの理学系の基礎知識が重要です。基礎医学の中には、解剖学や病理学、薬理学、免疫学、微生物学、ウイルス学などの理論科目が含まれます。
臨床医学では、患者の病気を診断・治療・予防する実践技術を学びます。
内科学や外科学などの二大基礎臨床分野を履修し、内臓や血管、神経などの重要な器官の機能と治療手法を理解します。その後、脳神経科や眼科、耳鼻咽喉科、精神科、皮膚科などの診療科目別の診断と治療技術を学んで行くのです。
社会医学の領域である疫学や予防医学、法医学なども重要な学習項目で、医師としての倫理や患者への接し方を学ぶ「人間関係学」も学んでいきます。
臨床医学では、すべての診療科の専門知識と技術を修得する必要があります。6年間の修了課程では、内科から外科、皮膚科や眼科まで、あらゆる医学知識を網羅します。特に専門課程では、授業日程が厳しく、多大な努力が求められるでしょう。
カリキュラムでは、1・2年次には自然科学系の基本科目を学び、3・4年次には生物学や解剖学、生理学、形態学、発生学、遺伝学などを学びます。4年次からは、研修医として臨床実習を受け、大学病院などで患者の診断や治療に参加。各診療科に配属されて臨床実習を行い、先輩医師から指導を受けながら臨床経験を積みます。
医学部に入学するための準備
医学部受験に向けた準備は段階的かつ計画的に進めることが重要です。学年別にまとめた、医学部合格に向けた準備のポイントを紹介します。
高1の準備
医学部受験に向けた準備では、まず数学、英語、国語の基礎学習をしっかり固めることが重要です。同時に、医学部入試の内容や出題範囲を把握し、勉強の体力をつけるために長時間の学習習慣を身につける必要があります。また、バランスの取れた生活を送りながら、運動やリフレッシュも大切にしましょう。
高2の準備
試範囲を網羅的に学習し、特に数学と英語を重点的に強化して得意科目を作ることが重要です。学習時間を増やして長時間勉強に慣れ、勉強の体力を維持することも大切。そして、効果的な学習方法や学習計画の立て方、時間管理を習得することで、効率的に学習を進めていきましょう。
高3の準備
高3の医学部受験準備では、過去問演習を繰り返し行って弱点を克服することが重要です。また、ストレスを溜めないためには定期的なリフレッシュや休息を大切にすることが必要です。さらに、最新の入試情報を追跡し、出題傾向を把握することで、試験に対する準備をより効果的に進めることができます。
既卒者の準備
既卒者の医学部受験準備では、まず自己分析を行い弱点教科を把握し、それに基づいて学習計画を立てることが重要です。配点比重の高い科目に重点的に取り組み、必要な力を身につけることもポイント。また、学習と休息のメリハリがある生活を送り、効率的に学習を進めることが成功への近道です。
海外で医学を学ぶためにはより周到な準備が必要です。
これらのポイントを意識しながら、バランスの取れた日々の学習と生活を送り、着実に医学部受験に向けて目標を達成していきましょう。