自然科学ととも生物を学ぶ
生物学部は、理学部や数学・情報科学の分野と同じく自然科学系の理学分野におかれている学部です。
生物学は最先端のバイオテクノロジーなどを駆使しつつ今なお解明されていない生物一般の謎を解いていくための学科となっています。
生物学部はそれ単体として機能しているところはそれほど多くなく、生命科学や農学部、畜産系の学部とともに学習をするようにしている大学が大半となっています。
有名な大学としては、慶応大学の理工学部や、早稲田大学の先進理工学部の化学・生命科学科といったところがあります。
需要が高まる応用生物学分野
生物学科では、植物や動物、海洋生物などがその生命をどのように維持しているかといった基本的な部分を調べ研究していくことになりますが、中でも今社会的に注目を集めているのが「応用生物学」と言われるものです。
応用生物学とは、生物学・化学・農学のそれぞれ最先端の技術を用いて生物の基本反応を理解するとともに、そこから人類全体の生活を向上させていくための研究を行うというようなものです。
有名なところでいえば、ノーベル賞を受賞した山中教授によるiPS細胞の研究などがありますが、このように生物のなりたちを詳しく調べていくことにより新しい医療や農産物の開発を求めていくというのが応用生物学ということになります。
現在では全国の大学でこの応用生物学の研究は大変盛んになっており、国内の大学では世界的に見てもレベルの高い内容の勉強をしていくことができる環境が整えられています。
珍しい全国の生物学部
生物学部では、机上の学問だけでなく実際にその生物に触れて研究をしていくということが大切になってくるわけですが、そのため大学のキャンパスをあえてそうした環境につくるという試みも全国では行われています。
珍しいところでは東海大学の札幌キャンパスでの生物学部などがあり、そこでは生物学の研究とともに海洋生物を合わせて調べることができるという大変に恵まれた施設があります。
他にも独自のカリキュラムや実習により生物学を学べる大学は全国に多数あるので、細かく内容を調べてみることをおすすめします。