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修復されたハート

学部紹介ー心理学部ー

志望者数の多い人文学系の学科

心理学は人間の深い心理について学ぶための学問となっています。
分野としては「人文科学系」としておかれている学科であり、しばしば文学部と近い内容のことを学ぶことができるようになります。

ここで注意が必要なのが「心理学部」として置かれている学科は、医学部における精神科の内容とは全く異なるものであり、どちらかといえば哲学や文学における内容から研究を進めるというところに特徴があります。

そのため心理学科は人文科学系の中でも文学部系統の学部として分類されており、総合大学では文学分野としておかれる「日本文学科」や「英米文学科」と並列して「哲学科」や「心理学科」がおかれているということもあります。

また直接的に「心理学」という名称を使わないまでも、哲学や歴史研究の1つとしてかなり深く心理学分野の研究をしているという大学もあったりするので、あまり「心理」という名称にこだわらず学ぶことができる内容を重視して学校を選んだ方がより希望に近い勉強ができるようになります。

具体的な心理学科での学習内容

心理学として学ぶ内容は、具体的には4つの分野に分かれます。
つまり「認知心理学系」「発達心理学系」「社会心理学系」「臨床心理学系」の4つです。

前項で「心理学」という名称を用いずに心理学の勉強ができる学部もあるということを書きましたが、特によくあるのが「人間学」や「人間行動学」といった名称を使用している学科です。
「社会科学」や「社会人間学」というような名称を用いていることもよくあります。

なぜそのような名称になるかというと、心理学として分類される内容は非常に幅広く、どの分野に特化していくかによって全く学ぶ内容が異なるということもよくあるからです。

私達が普段「心理テスト」のような気軽な名称で使用している心理学として分類されるのは前述の分類でいくと「認知心理学系」に含まれ、特定の状態において人間がどのような行動を取るかといったことが重点的に研究されるかを実証していくことになります。

少し厳し目の話をすると、心理学科を進学希望する学生の中にはそんな「心理テスト」的な気持ちで学科を希望している人も多く、実際に入学してみたら内容が退屈すぎてついていけなくなったというようなこともあります。

あくまで大学で学ぶのは研究対象としての心理学であることを忘れず、どのような内容をどんな側面から研究していくかということをしっかりと調べてから進学することをおすすめします。

心理学を学べる学校

将来、カウンセリングなどを行うような認定心理士としての仕事を目指すなら、日本心理学会が推奨する心理学が学べる学校への入学がおすすめになります。

有名なところをいくつか挙げれば、まず東京大学の文学部・行動文化学科や、教育学部の教育心理学コースがあります。
心理系については国公立よりも私立大学で有名なところが多く、早稲田大学の教育心理学科や明治大学の心理社会学科や臨床心理学科、立教大学の現代心理学部心理学科といったところが人気があります。