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やる気のある学生

進学の道ー専門学校ー

根強い人気のある進学先

大学全入時代と言われている現代ですが、全ての高校生が大学への進学を希望しているというわけではありません。

高等学校を卒業したあとにどのような進路を取るかについての調査結果を見てみると、平成26年度の時点で4年制大学に進む人の割合は約48%と半数くらいですが、次いで多くなっているのは専門学校への進学の17%です。

以前は進学先としては大学か短大かという二択が多くの学生にとっての悩みになっていましたが、現在では短大に変わり大学か専門学校かというふうに選択肢は変化してきていることがわかります。

専門学校の在籍者数をみてみても、ここ数年の間に微増傾向が見られており、高校卒業すぐに就職をするのではなく何らかの専門的な分野のスキルを身につけてから社会に出たいと考える人が増えてきていることがうかがえます。

なお専門学校に在籍している生徒数は平成26年の時点で約56万人というデータが出されています。

人気の高い専門学校の分野

専門学校の場合、大学や短大のように一般教養課程はなくその分野の専門的な知識や技術をすぐに習得していくことができます。

それらはすぐに就職に役立つものであるため、より実用的でどのような仕事に使えるかということが明確にわかる分野が高い人気となっているようです。

中でも人気が高い専門学校としては、まず医療分野(在籍者数:約20万人)があります。
ついで文化教養分野(同:約11万人)、工業分野(約7万人)といったふうに続いていきます。

他にも教育系や福祉系のような社会的に需要の高い分野へ通う人はここ最近増加傾向が見られる専門学校となっています。

専門学校の場合、高校卒業をしてストレートで入るという場合だけでなく、大学や短大に通いつつ専門的な技術を身につけるためにダブルスクールとして通ったり、一度は社会人として働いたあとで転職のために入り直す人もいたりするので、生徒の年齢や性別などは実にさまざまです。

一度は諦めた夢を再び追いかけるという目的にもよく使われているので、やはり過去の実績や就職にどのくらい有利になるかといったことを重視しながら自分の興味のある分野の学校を選んでいきたいところです。

専門学校のメリットとは

専門学校は大学や短大と違って、学歴ということではあまり有利に取り扱われることはありません。
成果主義が導入されてきているとはいえ、今でも就職するときの給与額は最終学歴によってある程度基準が決められていることがほとんどなので、そうした面で専門学校卒というのは就職に不利であるかのように思えたりします。

ですが実際のところ、専門学校に通うことでより専門性の高い資格を取得することができたり、実際の現場を実習経験することができたりするため、いわゆる「手に職」をつけるという分野においては大きな強みを発揮することができます。

一般的なサラリーマンなどでは、急な失職などをしてしまったときにキャリアを生かすためのつぶしが効きにくいということもありますが、手に職をつけることができた人というのはどんなところでも広く自分の実力を生かした働き方をしていくことができます。

自分の趣味や興味を直接仕事にしていきたいという人にとっても、より「仕事」として使える広範な知識を得られる専門学校は大変におすすめです。